Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレードvol.47

Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレード vol.47

World Message Magazine

 

「えっ。どういうこと?」
「私たち、子どももいないし、気楽にやっているけど、この先どうなるのかと思って。」
「・・・・・考えもしなかった。」
「子どもの居る家庭は、子ども中心で回っていると聞くけど・・・・・。」
「寂しいのか?」
「そうじゃない、けど・・・・・。」
「子どもが欲しいのか?」
「でも、ない・・・・・。」
「じゃあ、なに?」
「・・・・・もう、いいわ。」妻はその後何も言わなかった。

 翌朝、僕は何事もなかったかのように家をでた。夕方、会社でミーティングをしている時、携帯電話が鳴った。
「モネです。」
「どうしたんですか?」
「奥様が帰ってこないのよ。買い物に行くと言って家を出てから、もう5時間。携帯電話も出ないの。」
「そう・・・・・。どこか知り合いのところへでも行っているのかな。こちらで連絡を取ってみるよ。」
 僕は、ミーティングを早く終わらせ、妻の行きそうなところへ電話してみた。しかし、だれもが来ていないと言った。すぐに会社を出て、家に戻った。
「まだ帰っていない?」僕は帰るなり、モネに聞いた。
「ええ。」
「会社からこころあたりのある所へ電話してみたんだけど、どこにも立ち寄ってなくて・・・・・。」

Copyright (C) Message Kobe. All Rights Reserved.

50 <<        51      >> 52