Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレードvol.44

Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレード vol.44

World Message Magazine

 

「そうでございます。という意味よ。」
「おまえよく知っているな。」
「山形に友人がいたから。」
「んだっす。」
 セイラだけは普通と思っていた自分がバカだった。それにしても、不思議と妻もモネも犬男を見ても驚かない。僕も香港以来、大抵の事には驚かなくなっている。
「山形弁を喋るから、山形犬男(やまがた・いぬお)っていうのはどう?」モネが聞いた。
「いいわね~。」妻が言った。
「どこがいいんだ?」僕は聞いた。
「んだっす。」
「で、元に戻るの?」モネが聞いた。
「1時間ほどで戻る。」
「そう、良かった。」
「このままじゃ、帰れないしな。」
「んだっす。」
 僕たちは、山形犬男がセイラに戻るのを待った。
「あっ。」
「良かった。戻って。」妻が言った。
「私、何か・・・・・。」セイラが言った。
「いえ、別に・・・・・。」
「さあ。そろそろ家に戻りましょうか。」
 セイラは不思議そうだったが、山形犬男のことは秘密にした。そして僕たちは自宅に戻った。
 モネとセイラが別室に行って、妻とふたりきりになった。

Copyright (C) Message Kobe. All Rights Reserved.

47 <<        48      >> 49