Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレードvol.41

Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレード vol.41

World Message Magazine

 

「すいません。今買い物の途中なので。では、また。」僕はスーパーに急いで向かった。しかし、野良猫は解るとしても、野良フェレットや野良アライグマがいるとは。
 スーパーに着くと妙に騒がしかった。といっても人間がおしゃべりをしているのではない。スーパーの前の電線に止まっているツバメ達だ。50羽ぐらいいる。
「今日も5丁目の佐藤さんのおじいちゃん、病院にいってたけど直る訳がないわ。」
「どうして?」
「私、見たの。」
「何を?」
「ウサギよ!」
「ウサギ?」
「あのおじいちゃん、どこが悪いの?」
「足らしい。」
「へ~よく知っているね。」
「病院の看護婦さん達が、お昼のお弁当を買う時に言っていたから。」
「で、ウサギがどうしたの?」
「ウサギって生きているウサギ?」
「違うわよ。ウサギの霊よ。」
「ウサギの霊がいっぱい足に着いているの。」
「キャー。」
「いやだ~。」
「でしょう。」
「だから、悪いんだ。」
「だったら病院じゃ、直らないな。」
「うん」

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