Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレードvol.38

Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレード vol.38

World Message Magazine

 

「はじめましてセイラといいます。」
「さあ、どうぞ。中へ。」
「あ~、クレア!」柴犬のクレアが尻尾を振りながら近づいてきた。
「父ちゃん。寂しかった。」クレアの声が聞こえた。
「・・・・・。」
「あなた。どうしたの?」
「いや・・・・・。」いったいどうしたんだ。柴犬のクレアの声が聞こえるなんて。
「更に進化したな。」またあの声だ。
「犬の声が聞こえるなんて・・・・・。」僕は心で答えた。
「父ちゃんが居ない時に母ちゃんが僕のお尻を叩いたんだ。ごはん食べないって。」クレアが言った。
「僕?・・・・・。」僕は心で聞いた。
「母ちゃんに文句言ってよ。」
「クレア、おまえメスだろ?」
「ううん。僕は男の子だよ。魂はね。」
「それでクレアは散歩の時、若い女性の前ではいい顔をするのか?男には見向きもしないのに。」
「えへ。」
 僕たちはリビングでくつろいだ。
「主人は香港でご迷惑かけなかったですか?」妻はふたりに聞いた。
「いいえ。」モネが答えた。セイラは微笑んだ。
「ふたりともうちに泊めてもいいかな?」僕は妻に聞いた。
「ええ。賑やかで楽しそうだわ。電話もらったから一部屋片付けたの。」
「ありがとうございます。」モネが答えた。セイラは微笑んだ。
「おふたりとも神戸は初めて?」

Copyright (C) Message Kobe. All Rights Reserved.

41 <<        42      >> 43