Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレードvol.32

Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレード vol.32

World Message Magazine

 

「うちに住むのか?」
「だって、ほかに誰も知らないもの。」
「僕は結婚してるんだけど・・・・・。」
「アンドロイドとね。」思い出してしまった。僕の妻も犬もアンドロイドだったんだ。
「クレアだろ?」またあの声だ。
「キャバ嬢みたいな名前の柴犬だ。」
「う・る・さ・い」僕は心で答えた。
「いいじゃない。私もアンドロイドだし。」
「・・・・・。」
「もうホテルよ。」
「ああ。」僕たちはホテルの部屋に戻った。テーブルには、リーのデザインが入っているDVDが置いてあった。早速チェックした。
「さすがに、素晴らしいな。」クライアントが指摘するであろう修正を加えてもらったが、更に細かく、より洗練されたものになっている。
「中央の吹き抜け部分は・・・・・。」円形ドームを屋根とする中央の吹き抜け部分は、もっともデザイン性が問われるところだ。僕は細部までチェックしてみた。
「これは?」円形ドームを構成する柱のひとつひとつに模様が刻まれている。人間、動物、植物、昆虫など自然界に存在するものばかりだ。
「この円形ドームは、地球を表しているのか?」
「ん?この犬は・・・・・クレアだ。」
「ホテトル嬢みたいな名前の柴犬だ。」またあの声だ。
「キャバ嬢じゃなかったの?」僕は心で聞いた。
「たまには間違える。」
「・・・・・。」

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