Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレードvol.17

Message Kobe|メッセージ神戸 ほぼ連載小説マスカレード vol.17

World Message Magazine

 

「そして、ミス・モネとそれに続く魂はもう一国も滅ぼそうとしたんです。しかし、時代が変わってある人物がそのことに気づいた。魂をコントロールする収納場所、つまり新たな肉体を用意し、そこに入れることにより魂の暴走に歯止めをかけたんです。」
「といってもアンドロイドですが・・・・・。その人物は、全身がアンドロイドだったらあまりに可哀想ということで、ミス・モネのDNAを解析し肉体を育成し、影響のない範囲で入れたのです。」
「そして申し上げにくいのですが、実は山野さんの奥様も・・・・・。」
「妻もアンドロイドですか?」
「ええ。」
「ちなみに山野さんが可愛がっている・・・・・。」
「うちのクレアが? いえ、うちの犬もアンドロイドですか?」
「クレア?」またあの声だ。
「おまえの犬は柴犬だろう? なんでキャバ嬢みたいな名前なんだ?」
「うるさい・・・・・。」僕は心で答えた。
「ええ。A110型犬型アンドロイドです。パナソニック、ソニー、ニコン、キャノンなどの部品が使用されています。」
「そりゃうちの犬は柴犬ですから日本製の部品が多く使われていて・・・・・そんなことをいっている場合じゃないですよね?」
 隣でモネが笑った。
「驚いたか?」またあの声だ。
「・・・・・。」
「まあ驚くのは無理のないことだ。」
「しかし・・・・・。」僕は心で答えようとした。
「アルベルト博士・・・・・。もしかして僕もアンドロイドですか?」
「いえ。山野さんは違います。100%生身の人間です。」

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