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ほぼ連載小説 ボディガード vol.1
夏の神戸。あわただしく忙しい日々が続いていた。目的も見失うように。いったい何の為に生きているのだろう? いったい誰の為に生きているのだろう?
空虚感とでもいう感じだろうか。
季節が変わり秋風が吹くようになった。ふとした瞬間になぜか頭をよぎるメロディがあった。
「この曲は?」知っている曲だがなかなか思いだせない。
「ヒット曲? いや映画のテーマソング?」
「ホイットニー・ヒューストンかな?」
仕事がひと段落した週末にCDを借りた。溜まっているメールを確認しながら耳を傾けた。
5曲目。
「この曲だ!」
「I Will Always Love You」
ん? 意味は?
「いつもあなたを愛しています。」
「そうか・・・」
もう30年近く前になる。高校1年生の時、始めて女性とつき合った。中学の同級生だった。映画を見たり、家で好きなレコードを聞いたり、ごくありふれた高校生の恋。1年程つき合った。大した理由もないのに別れがやってきた。それからお互い別々の道を歩んだ。
阪神大震災の前の年の夏、三宮で彼女とすれ違ったが名前を思いだせなかった。
「どうして神戸に?」
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